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地下タンク工事は、設置の目的が燃料や化学物質、水などを安全に保管することにあります。そのため、工事時には細心の注意を払い、厳格な安全基準に従う必要があります。今回は地下タンク工事の安全基準と、工事中に気をつけるべきポイントについて解説します。
1. 地下タンク工事の安全基準とは?
地下タンクの設置において最も重要なのは、安全性の確保です。タンクに蓄える物質によっては、漏洩や火災、爆発のリスクが伴うため、施工時には以下の安全基準を遵守することが求められます。
(1) 法律と規制の遵守
地下タンク工事を行うには、地域ごとの法律や規制を遵守することが前提です。日本では、危険物の貯蔵に関する基準や消防法、環境保護法などが適用されます。これらに基づいて、タンクの容量、設置場所、材料の選定などが決まります。また、タンクを設置する際の基準に従い、特定の許可や検査を受けることが必要です。
(2) 二重構造のタンク設置
多くの地下タンクは、漏洩防止のために二重構造で設計されています。内側のタンクが液体を貯蔵し、外側には漏れを防ぐための保護層が設けられています。この設計により、万が一内側のタンクに亀裂が入っても、外側のタンクが液体を受け止めるため、漏洩のリスクが低減します。
(3) 耐震設計と強度
地下タンクは、長期間にわたり安定して機能し続けることが求められます。そのため、耐震性や地盤への適応能力も重要な基準となります。特に地震が多い地域では、タンクの設置が強固で耐震設計が施されていることが求められます。
2. 地下タンク工事の注意点
地下タンク工事では、施工中の安全も極めて重要です。工事中に不注意や誤った操作が事故を引き起こす可能性があるため、いくつかの注意点をしっかり把握しておく必要があります。
(1) 地盤調査と設置場所の選定
地下タンクの設置場所は、地盤調査を行って慎重に選定することが求められます。地盤が弱い場合や地下水位が高い場合、タンクの浮き上がりや土砂崩れ、漏洩のリスクが高まります。設置場所の選定は、タンクの安全性と長期的な安定性を確保するために非常に重要なステップです。
(2) 火災や爆発の危険を避ける
地下タンクに貯蔵する液体によっては、火災や爆発の危険が伴います。そのため、施工中は火気を使わないようにする、タンクの周囲に可燃物を置かない、作業員が適切な防護具を着用するなど、十分な予防策を講じる必要があります。また、ガスや化学薬品を扱う際には、適切な換気やガス検知器を使用することも大切です。
(3) 環境への影響を最小限に
地下タンク工事では、作業中の土壌や水質への影響を避けるための対策も重要です。タンクの設置時に万が一液体が漏れた場合、地下水を汚染する恐れがあります。このため、漏洩検知システムの設置や防水シートの使用が推奨されています。また、作業中に発生する廃棄物や汚水の処理にも細心の注意を払い、環境への配慮を行いましょう。
(4) 作業員の安全管理
工事現場で働く作業員の安全は、最も優先すべき事項です。地下タンク工事では、地下に深く掘削作業を行うことが多いため、落下物や土砂崩れなどの危険を防ぐための対策が求められます。例えば、作業エリアを適切に囲い込み、強度のある足場を設置することが大切です。また、作業員には定期的な安全教育を行い、万が一の事故に備えて適切な緊急対応訓練を実施することも必要です。
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